北斗塾の世界 全教室一気見せ

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【読みごえに勝るものなし】

「こんにちは~」

元気よく挨拶をして塾に来るのは小学生のMちゃん。

カバンの中から算数と国語の宿題を取り出します。

「じゃあ、答え合わせしようか」

と私が言うとMちゃんはテキパキと動きます。

算数の答えは自分で印刷して〇付けします。

国語は私から解答をもらって〇付けします。

小学生の場合は、〇付けするときによく見ておかないと不正をすることがあるんです。

自分をよく見せたいですからね、間違えていてもちゃっちゃっと書き直して〇にすることがあるんです(困)。

なのですぐ目の前で〇付けさせるのですが、Mちゃんに関しては大丈夫。不正をしません。

「〇付けの結果、どうだった?」

「国語のこことここを間違えました。」

「じゃ、もう一回文章読んでみて。わかんなかったらまたもって来てね」

数分後

「わかりませんでした…」

「そっか、そっか。じゃあ一緒に読んでいきましょう。はい、じゃあ鉛筆持ってそこ座ってー。じゃあ、Mちゃん文章を読んでみて!」

Mちゃんが読み始める。

「はい、そこストップ。これ誰のセリフだっけ?」

「これはカニさんです」

「じゃあ、そこにカニってメモしといて、じゃ、続きをよんで」

Mちゃんが読み始める

「はい、ストップ。これ言ったの誰だっけ?」

「これはタコさんです」

「そうそう、正解。じゃ、タコってメモしといて。はい続けて」

Mちゃんが「よくごらんよ…。」と読み始める

「はい、ストップ。これ誰のセリフだっけ?」

「…。うーん。わからないです」

「そうだよね。ここじゃまだわかりにくのよ。じゃ、セリフではないけど、次の行まで読んでみて」

「カニはよく…を見ました。」

「はい、ストップ。だれが見たって書いてある?」

「カニです」

「ごらんよ。と言われてカニが見たってことは、ごらんよって言ったのは…」

「あ!? タコです」

「そういうことよ。よく読んでいくとヒントはあるのでこの調子で練習していこうね」

以前、自宅での『読みごえ』を勧めたところ、自分で読み声の記録表も作りました。

もちろん、『おうちの人のサイン』欄も設けてあります。

お母さんの手が空いたときに読み声を聞いてもらっているようです。

塾に持ってきたときに、お母さんのサインの横に私もサインさせてもらっています。

感心ですよ、Mちゃん。

小学生の間の国語の学習において、『読みごえ』に勝るものはないと思っています。

読解力が身につくと国語だけじゃなくて、他の教科も伸びます。

継続すればきっとこれから、もっと伸びますよ。

Mちゃん、この調子でいきましょう!

 

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