突然ですが「戒驕戒躁」という四字熟語を御存じでしょうか?
読みは「かいきょうかいそう」と読むそうで、。
「好きな四字熟語を書きなさい」という問題を解いていた生徒の解答欄に書かれていた言葉でした.
恥ずかしながら私は初めて耳にする言葉で、
「戒(かい)」の字を
「戎(じゅう)」と読み間違えて、
遊牧騎馬民族との抗争に明け暮れていた古代中国の説話か何かから来た言葉なのかなと思ってしまいました。
調べたところ、「戒驕戒躁」は仏教の教えから派生した言葉で、過度な驕り(おごり)や油断、興奮を戒め、常に謙虚で冷静な態度を大切にする教えのことだそうです。
こういう言葉を知っていた生徒は凄いなぁと思ったのですが、この言葉の意味する態度というものが学習においてとても大事なことだなぁ、とも思いました。
学習においても戒めが必要です。得意を自覚しすぎず、油断せず、冷静な態度を持つことで、効果的な学びが生まれます。
一度理解したことでも、得意になりすぎてはいけません。戒め、戒められる態度を持ちながら学習に臨むことで、確実な知識の定着が可能です。
同時に、興奮しすぎないようにも気をつけましょう。学習の過程で感じる興奮や喜びは大切ですが、冷静な判断を欠かさないようにすることで、着実な進歩が期待できます。
日々の暮らしの中でつい忘れてしまいがちなことではありますが、さすがに仏教用語というものはこのような有難い言葉の宝庫です。
そしてなにより、こういう言葉があることを教えてくれた生徒にも感謝しなくてはと思いました。
(文責:岡本)