数学の「チャート式問題集」やそれに類する参考書の使い方についてのお話です。
一般にこの手の参考書は
・その単元の基本事項が書かれているページ
・解き方が詳しく説明されている「例題」
・その例題の解き方を用いて解く「練習問題」
・章の終わりに例題や練習問題を利用した1ランク上の「発展問題」
という形で構成されていることがほとんどです。
そして、学校の宿題プリントで例題や練習問題がそのまま使用されたり、「ノートに練習問題の〇〇番まで解いてきなさい」という形で宿題が出されたりすることが多いと思われます。
例題の場合は解き方がそのまま載っていますし、練習や発展の問題も別冊の解答に解き方が載っていますので、分からない問題は答えを書き写してしまえば宿題をこなすことは可能です。
当然のことですが、答えを一度書き写しただけで同じ問題が解けるようになるなんてことはありません。
大切なのは「解けなかった問題を解けるようにする」ことです。
一度解けなかった問題の解き方を書き写す時に、自分ができなかった箇所は何処なのかをしっかり確認することが必要です。
そして、書き写し終わった後に答えを見ずにもう一度同じ問題が解けるかどうかをチェックします。
その途中で分からなくなった場合は、また解き方を見て、自分が分からなかった箇所を確認しながら書き写せばいいのです。
そしてその後にもう一度解き方を見ずにできるのかチェックをします。
この作業を一度も解き方を見ずに解けるようになるまで繰り返します。3周目や4周目になると問題を解く速度も上がってきますし、それもまた練習になります。
チャート式(やそれに類する問題集)は途中の解き方がかなり詳しく載っていますので、その解き方をまるっと頭の中に入れてしまうつもりで繰り返し練習をすることが可能なのです。
かなり問題のパターンが多いので一冊を一周するだけでも大変ですが、やったらやった分だけの成果が得られるテキストです。ぜひ夏休みの間に活用してみてください。
(文責:岡本)