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集団指導の限界

大学の推薦入試には共通テストを課す入試と課さない入試があります。

当塾にも大学の推薦入試を受ける生徒がいるのですが、

その生徒は 共通テストを課す 推薦入試の方です。

共通テストを課す推薦入試は、共通テスト・小論文・面接の総合点で合否が決まります。

推薦入試を受けるということで毎日、毎日、自宅で小論文の訓練に時間をとられています。

小論文の試験がある以上、小論文の訓練をするのは当然なのですが、

ただ、考えないといけないことはその大学の推薦入試において小論文の配点の割合がどのくらいなのか、ということです。

例えば、共通テスト・小論文・面接の配点の合計が1000点だとしましょう。

そのうち小論文が800点を占めるのであれば、それはなにがなんでも毎日毎日小論文の特訓をしなければなりません。

その方が合格の可能性が高まるというのは誰でもわかります。

ですが、逆に小論文の配点が占める割合が1000点中の100点や200点である場合に、

共通テストの勉強時間を削ってまで、小論文に莫大な時間を費やす意味がどこにあるのかというのが疑問であります。

共通テストの配点が小論文より圧倒的に高い場合は、共通テストさえできれば合格できる可能性が高まるのです。

しかし、小論文に勉強時間を取られるせいで、共通テストの勉強が十分にできず、共通テストで点数が取れないということが起こります。

小論文の配点が低い場合、全体に占める共通テストの配点の割合が高いわけですから、共通テストができなければ不合格なのです。

いくら小論文が上手に書けたところで…。

まあ、不合格が推薦入試のみに留まればいいですが、共通テストができないということは一般入試での不合格も同時に決まるわけです。

踏んだり蹴ったりですね…。

生徒というのは学校の先生を信用しているものです。

自分にとって最善の戦略をもって指導してくれるものと思っていますよ。

でも、実際はそうではない場合が多々あります。

生徒一人ひとりの状況に応じて融通を利かせられない…

まあそれは先生の器量の問題ですが、

しかし、そのことによって不合格になり、人生を狂わされるのは生徒であり、

先生ではないということです。

推薦入試を受ける=怒涛の小論文の訓練 のような

型にはまった指導しかできない先生に当たってしまった生徒というのは可哀想ですね。

この辺がやはり集団指導の限界なのでしょうね。

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