「うちの子、絶賛反抗期中です!」
以前そのように明るくおっしゃる、
中3生の親御さんがいた。
「絶賛」の使い方が…と思ったが、
勢いからして感じるものがあった。
そう、それでいいのだ。
「考えるな、感じろ…」
何かそういうセリフが、
過去の名作にあったことを、
思い出した(笑)。
子育てが簡単なわけはない。
私が塾長になった初めての年、
何が一番印象に残ったかと言うと、
中学生のわが子への対処法で、
毎日なやんでいる日々を送る、
お母さんたちの姿だった。
自分も通ってきた道のはずだが、
親の立場になって初めてわかる、
そういうことは多い。
まずもって、
子どもが親の気持ちを理解する。
そんな「奇跡」を期待する、
気持ちはわかるが現実的ではない。
わが子が親である自分の気持ちを、
十分に理解するときは、
わが子が親になったときである。
経営者と従業員。
師匠と弟子。
先生と生徒。
先輩と後輩。
何でもそうだが、
同じ立場になったときにわかる。
身に染みてわかる。
それでよし、
そう達観しなければいけない。
これが1番目。
2番目は…、
反省するべきである。
そういう子育てをしてきたことを。
相手の気持ちがわかることは、
人間関係でもっとも大事なこと。
人生の苦悩の最大なものは、
「人間関係」のまずさである。
コミュニケーション力の基礎は、
家庭内で養われる。
ここは大事なところ。
親の経験からわが子に話せることは、
山ほどあるはず。
だが、
それを頭ごなしに話すのでは、
「指導(子育て)」にはならない。
わが子に共感することから、
始めなければならない。
「傾聴」が大事なのである。
良好な人間関係構築の基本は、
それ。
よって、
子どもが反抗してきた時には、
耳を澄ませて、
聞いてあげなければならない。
相手を理解することもなく、
持論を展開しても、
親子関係ならば感情的になるだけ。
そうならないようするのが、
親の修行というものだ。
しかし、
どうしても苦しいときは、
父親か部外者に協力をしてもらう。
そういう選択肢をもつことはあり。
父親が高圧的に処理する場合は、
一時的にその外圧に子どもは屈するが、
その効果は長くは続かない。
というか、
それはそもそも「効果」ではない。
部活動の顧問や塾の先生に頼む。
そういう場合もあるだろうが、
「レギュラーから外すぞ」
「成績が上がればいいだけだろ」
などといった結末だと、
中学生の間はいいかもしれないが、
高校生の時にはもう通用しない。
それは「自立型」の指導では、
ないからだ。


